都市像4 夢と活力ある楽しい街づくり

~ 地域経済と観光の活性化で新たな雇用が生まれ、夢にチャレンジできる街へ

4.1 青森ならではの特色を活かした観光需要を創出

「郷土青森の魅力発信(Only One AOMORI 創造プロジェクト)」として、祭り・食・自然・文化芸術を守り育て、その魅力を国内外に積極的に発信するとともに、それぞれの魅力をトータルプロデュースした観光商品の創出に取り組みます。

(1)観光メニュー開発

のっけ丼やラーメンなどの「食」・八甲田山系などの「自然」・棟方志功記念館や各美術館などの「芸術」といった豊富な観光資源を最大限活用し、「芸術・文化コース」「自然・食コース」「祭り・食・歴史コース」「エンターテインメントコース」といった、テーマ性を前面に打ち出し、顧客ターゲットを絞った観光メニュー開発を進めます。

(2)観光パッケージプランの提供

交通費・入館料・食事代等がセット料金となった周遊パッケージ等、土地勘のない来街者でも気軽に散策できる観光パッケージプランを提供するとともに、Google Maps等のICT技術を活用した観光ルート情報の提供を進めます。

(3)先人から受け継いだ観光資源の維持・継承

【棟方志功記念館の存続、再生】
青森市出身の偉大な版画家である棟方志功の作品を展示し、その功績を称え、後世へ伝えるために1975年に開館した棟方志功記念館が、老朽化等の理由により廃止の予定となっていますが、県と協議し、存続・再生を図ります。

【常設ねぶた小屋(ラッセランド)の整備】
安全面や衛生面で問題のある仮設テントによるねぶた小屋を廃止し、祭り期間以外にもねぶたや、その制作風景を披露できる常設の施設とすることにより、通年観光の資源を創出します。

【自然景観の維持・保全】
(仮称)みちのく風力発電事業により大きな問題となった、青森市の魅力を世界に発信する重要な観光資源の1つの八甲田連峰をはじめとする自然景観の維持・保全について、大規模な森林伐採や土地造成に対する規制制度の検討を進めます。

(4)観光需要を核とした重層的な産業構造の構築

個人旅行が主体となった現在、観光目的は多岐にわたり、どの業種においても観光産業に新規参入する機会が生まれています。
この機会を捉えて、観光需要を核として、多様な業種をネットワーク化することにより、異業種交流による観光メニューの差別化・ブランド化を推進します。

(5)青函圏の経済・文化交流活動の活性化

青森市と函館市は、津軽海峡を隔てながらも、古くから北前船などより、人や物の交流が盛んに続けられてきました。
こうした中で、両市は、新青函経済文化圏の形成をめざし、経済、観光、文化、スポーツ等の広い分野にわたり、積極的な交流を図り、お互いの友情をはぐくみ、末永い友好親善と将来の飛躍的発展を念願して、青函トンネル開業の1周年の記念すべき日である平成元年3月13日に「ツインシティ(双子都市)」提携の盟約を締結しています。
そして、来年の令和6年(2024年)には、ツインシティ提携35周年を迎えます。これまで、両市民の固い絆に支えられ展開されてきた交流事業をさらに発展させるとともに、世界文化遺産登録された、三内丸山遺跡を代表とする「北海道・北東北の縄文遺跡群」を活かした新たな文化交流や、青森・函館両市長の定期懇談会の開催など、ツインシティ提携35周年を盛り上げ、両市のさらなる交流・発展をもたらす新たな事業展開を進めます。
また、この青函交流を足掛かりとして、古の青森がそうであったように、縄文文化の繋がり、北前船の繋がりを通した全国的な交流へ発展させていきたいと考えます。

4.2 時代にマッチした柔軟な産業構造の構築

第3次産業及び域内循環が経済の大要となっている青森市の産業構造を踏まえながら、少子高齢化・人口減少社会に対応した中期的な経済戦略を打ち立て、強い経済を創ります。

(1)短時間就労人材バンクの開設

働き方改革の一環として、フルタイム勤務を前提としない人材バンク(短時間労働人材バンク)の構築を進めます。
従前の労働形態から発想を転換し、より気軽な社会参画の形態として、家事や余暇の合間に労働力を提供する人材を登録し、各事業所等へ紹介します。この人材バンクについては、協力して頂ける事業者と連携したパイロット事業として立ち上げ、将来的には対象業種を拡大する方向で検討を進めます。

(2)組織横断的な人材育成システムの構築

社会経済情勢が急変する現代においては、企業・団体で個別に実施している人材育成活動を改革し、幅広い視野や柔軟な見地を有する人材の育成を目的として、組織の垣根を超えた人材育成の体制整備が急務です。
これにより、「異業種交流による新たな視野・発見」「研修会等開催費用の縮減、研修内容の高度化・高密度化」「業種の垣根を超えた人的ネットワーク構築の機会提供」などの効果が期待されます。
また、産官学の連携による研修メニューの開発も進めます。

(3)中小企業のビジネス支援ネットワークの形成

中小企業・小規模事業者の支援対策事業として、経営の悩みにワンストップで対応できる「ビジネス支援ネットワーク」を形成し、資金繰り・販路拡大・各種コンプライアンスなどの経営に関する各種相談窓口を一本化します。

(4)青森公立大学「国際教養学部」を市中心部に新設

今後、青森市の経済を力強くしていくためには、起業・創業していく人材が必要であると同時に、グローバル経済を勝ち抜いていくことができる人材を求めることが考えられます。
これに対応するため、経営学を重視しながらも外国語教育にも力を入れた「国際教養学部」を市中心部に設置することを目指します。

(5)人口減少・少子高齢化を前提とした産業育成

人口減少・少子高齢化の流れを止めることは困難であり、これを大前提とした産業育成や投資計画が必要です。
具体的には、過去に実施されたような大規模プロジェクトは馴染まず、今後は、顧客減少・市場規模縮小を前提とした商品開発が必要であることから、小規模な隙間需要(ニッチ産業)をブランド化するような産業育成を推進します。

4.3 豊かな自然や四季を活かした農林水産業の推進

海や山に囲まれた豊かな自然環境や積雪寒冷地である青森市の気候を活かした農林水産業を成長産業と位置付けた政策を推進します。

(1)農水産物のブランド化

生産方法や出荷方法等に一定の基準を設け、これを満たしたものをブランド認定する制度の構築を進めます。

【生産者の「顔」が見える販売戦略】
生産作業や出荷作業の状況を動画等で積極的に配信することにより、安全・安心・美味であることとともに、生産者の「顔」が見える親しみやすさを加えた積極的なPR戦略を展開します。

【あおもりの食文化の提供】
生産者がお勧めのレシピ(調理法)を動画やSNSで配信します。
このレシピの中で、他の地場食材・産品を活用した調味料などを紹介したり、レシピに合う地酒などを併せて紹介したりするなど、青森市の豊かな食文化を支える「ブランド農水産物」の付加価値を高めます。

【気候風土を活かした農水産物の生産】
「寒じめ」などの栽培手法を広めるなど、寒冷地である本市の特性を活かした高品質の農作物生産を進めることにより、他のブランド農水産物との差別化を図ります。

(2)産業ネットワークを活かした6次産業化の推進

地場産品の付加価値向上策として各地で取り組まれている6次産業化について、特色ある小規模生産で他ブランドとの差別化を図ります。

【小規模生産による魅力づくり】
6次産業化の推進に当たっては、大規模な加工センター整備等は行わず、市内の事業者が持つノウハウを活かした小規模生産を行います。
これにより、季節ごとに新たな商品を提供(小ロット生産)や、季節限定メニューを繰り返すことによる消費者を飽きさせない商品展開が可能となるほか、初期投資を極力抑え、機動性が高く、失敗を恐れなくても良い環境づくりが可能となります。

【柔軟な雇用の創出】
初期段階では生産量が安定しないことが見込まれるため、短時間労働人材バンクを活用したスタートアップ支援を合わせて行います。
また、農閑期・観光閑散期の労働力受入れや、観光業従事者が、自ら生産した商品を観光客に売り込むことなど、副次的な効果も期待できます。

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