都市像5 暮らしやすい街づくり

~ 豊かな自然と都市利便性が共存する住みたい街へ

5.1 社会活動を支える都市基盤の構築

豊かな自然環境を有することや、県庁所在都市であること、海・空・陸の要衝であることなど、青森市の強みを活かし、広域住民や事業者の活動拠点化を目指します。

(1)雪に強い都市基盤の構築

人口30万人規模の都市としては世界でも有数の多雪都市である青森市では、冬期間の降雪により市民生活に多大な影響が生じており、除排雪にも毎年多額の予算を投入しています。 この降雪による影響をできる限り抑えるための都市基盤整備を進めます。

【具体的な取組】
  • 幹線道路では円滑に除排雪作業が実施できるよう改築事業を進めます。
  • 雪に不慣れな来街者が多く訪れる地区では、歩道融雪の整備を進めます。
  • 「鉄道と路線バスの乗り継ぎ円滑化」「DMVの導入」など、冬期積雪期における公共交通の定時性確保に向けた社会実験を実施します。
  • 除排雪作業の円滑化・効率化に向け、市街地における無電柱化を推進します。
(2)除排雪作業の効率化

ICTを積極的に活用した除排雪業務の省力化や除排雪相談窓口の外部化により、市役所職員の業務負担軽減を図り、除排雪作業の効率化・品質向上を進めます。

【具体的な取組】
  • GPSによる除排雪作業の管理
  • インターネットを活用した除排雪指令・作業実施報告書の管理
  • 公開型GISを活用した除排雪作業進捗状況の公開
  • ドライブレコーダーやスマートフォンを活用した除排雪パトロールの省力化
(3)防災性の高い都市基盤の構築

津波災害時、国道4号・7号は浸水する可能性があるため、国道の代替路線として、都市計画道路内環状線の整備を促進するとともに、青森・浪岡地区を結ぶ幹線道路である空港道路を無償化する等、災害発生時の代替幹線道路の確保を進めます。
また、災害時の対策拠点施設周辺の防災性向上や、避難ルート・緊急支援物資輸送ルート等の防災性向上等、防災部局と都市整備部局の連携による「防災の街づくり」を進めます。

(4)公共交通網の再編

人口減少が進行し続ける状況下では、現状の路線網を維持することは困難であり、「市民の生活の足としての公共交通網の整備」や「観光客をはじめとする来街者の足としての公共交通網の整備」といった視点による公共交通網の再編が必要です。
具体的には、鉄道・路線バス・オンデマンドバス・タクシーといった複数の交通手段を組合せた公共交通網の構築や、利用者数や沿線人口密度に合わせた交通手段の採用などについて検討を進めます。

(5)セントラルパークへの新駅整備促進

セントラルパーク地区への新駅整備が実現すれば、概ね2km間隔で鉄道駅が立地し、駅利用圏(半径1km)が連続することで、都市内交通機関としての利便性が向上します。
冬期積雪期においても定時性に優れ、大量輸送も可能な鉄道を、基幹的な公共交通機関として活用するため、セントラルパーク地区への新駅整備実現に向けた取り組みを進めます。

(6)青森港の活性化に向けた機能強化

寛永元年(1624年)に津軽二代藩主信枚公の命により青森港が開港し、港町として、産業・経済・軍事に重要な役割を果たし、港を中心に青森市街が形成されてきました。青森港は、港町あおもりの街づくりの要の1つであり、青森港の活性化が青森市全体の発展の起爆剤になります。
現状では、県内における物流拠点は八戸港に譲っていますが、ガントリークレーンやコンテナヤード、冷凍コンテナ用コンセントなどの整備による多目的物流ターミナルとしての機能充実や、カーフェリーによる貨客混載機能の充実を図るため、県や港湾関係者をはじめとする官民一体の協力体制を構築します。
また、現在青森県沖日本海において計画されている洋上風力発電事業について、発電施設の建設拠点となる基地港湾の指定に向けて、県と連携した取り組みを進めます。

5.2 魅力豊かな自然環境の維持・保全

街づくりにおける強みである豊かな自然とそこから得られる恵みを持続的に活用し、青森市の魅力を保持・高めていくため、自然環境を守り育てていきます。

(1)持続可能な自然環境保全に向けたルール作り

現在、八甲田山系に計画されている「みちのく風力発電計画」は白紙撤回を求めます。
再生可能エネルギー開発は、自然環境との共生を前提とするべきであり、大規模な森林伐採や土地造成(自然環境の改変)を前提としないエネルギー開発の促進が大切です。この考えに基づき自然環境の維持保全と市街地の整備促進が共存する街づくりを進めます。

【具体的な取組】
再生可能エネルギー関連施設の開発のために本市の豊かな自然環境を破壊することは絶対に許されません。将来世代に豊かな自然環境を継承することを基本姿勢として、
  (A) 促進区域
  (B) 要調整区域
  (C) 制限区域
  (D) 禁止区域
の4区分のゾーニングを行います。

(2)豊かな水の恵みについての学習を通じた「環境理解」の拡大

横内浄水場の水源地から浄水場、家庭、下水処理施設といった水の流れを一体的に学習する機会を積極的に市民へ提供します。

(3)横内浄水場の「水」を活用したPR

横内浄水場の水が、過去に「日本一おいしい水道水」として認められたことがあることを活かして、一般にも流通させ、特に市外には、青森市に来なければ味わえない、豊かな自然環境が育んだおいしい水としてPRします。

(4)ごみ分別の簡素化と効率化に向けたリサイクル事業の検証

現在、青森市で実施している分別基準にある「その他プラスチック」については、多くの市民から、「家の中に分別スペースが確保できない」「収集頻度が少なすぎて困る」「プラスチックの分別の仕方が難しい」などといった声が聞かれます。
「その他プラスチック」は青森市のごみの総量の1パーセントにも満たない量にもかかわらず、収集運搬車両のCO2発生や、収集運搬経費・再処理委託料に相当な財政負担があることから、その費用対効果や環境負荷などを再度検証します。

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